OKIは16日、睡眠習慣を改善するサービスを始めると発表した。社員の健康支援をする企業などが対象で、6月から提供する予定だ。個人向け販売はせず、価格は非公表。同社が注力するヘルスケア・医療事業の第1弾となる。
健康サービス基盤「Wellbit(ウェルビット)」を立ち上げた。今回販売する「ウェルビット・スリープ」は京都大学と共同開発したサービスで、2024年度中に20の企業や自治体への提供を目指す。
利用者が対話アプリ「LINE」などで入力した就寝時間や起床時間などをもとに、睡眠効率を計算。生活習慣に合わせた朝食の摂取や運動、入浴方法などのアドバイスを送信する仕組みだ。メッセージは現在約1000種類ある。
OKIイノベーション事業開発センター長の藤原雄彦氏は「我々の強みであるプロンプト(指示文)技術と京都大学の医学の知見を掛け合わせたサービスを作ることができた」と述べた。
同社はATMやプリンター、社会インフラを支えるシステム事業を手掛けており、事業を多角化している。中期経営計画でヘルスケア・医療事業を注力分野と位置付けており、28年度までに事業規模を年間30億円にする。睡眠以外でも健康管理や医療分野のサービスも展開していく。
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