証券業界ではNISAの拡充などを背景に資産運用や投資への関心が高まる中、SBI証券と楽天証券が国内の株式の売買手数料を無料化するなど、ネット証券が若い世代や投資の初心者層を取り込もうとする動きが活発化しています。

こうした中、4月に就任した大和証券グループ本社の荻野社長は、NHKのインタビューに応じました。

この中で、荻野社長は「単純な投資商品の売買だとネットはコストも安くわずらしいこともないが、相続や事業承継も含めて自分の資産をこういう方向に持ってきたいとなると状況は変わる。こまやかに丁寧に対応していく対面のニーズが非常に増えてくる」と述べ、顧客対応にあたる人材の育成などを通じて、コンサルティング機能を強化していく考えを強調しました。

また5月、あおぞら銀行やかんぽ生命との資本提携を相次いで発表したことについて「表に出ず、水面下での検討だけで終わったものなど積み重ねがあった。今後も提携を目指すスタンスを持ち続けスピードを持ってやっていくことが重要だ」と述べ、資産運用ビジネスの強化や富裕層の開拓に向けて、他社とのさらなる提携を検討していく方針を示しました。

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