イオンは主要メーカーと包装材などで環境に配慮した商品を共同で販売する(29日、千葉市)

イオンは29日、食品・日用品メーカーと共同で有機原料使用や包装材削減などで環境に配慮した食品など約2400品目の販売会を6月2日までの期間限定で始めた。通常はメーカーが違う競合の商品を同一の台に並べて販売することはしないが、環境商品という分類で初めてイオングループ16社の総合スーパーや食品スーパー、ドラッグストアなど全国の約6200店舗で展開する。

販売会は「えらぼう。未来につながる今を」をテーマに、有機栽培で育てたコメや有機原料からつくったみそなどを使った冷凍の焼きおにぎり、詰め替えタイプといった環境負荷の少ない洗剤などを売り出す。

参加メーカーはキユーピーやニチレイフーズ、森永乳業、P&Gジャパンなどの主要約30社が中心だ。イオングループの多くの店舗で開催しており、大型の12店では特設スペースを広く設けて参加企業のブースも置いてPRする。イオンがメーカーと共同で今回のような販売会を開くのは初めてという。

イオンは有機原料の焼きおにぎりなど環境配慮型の商品をメーカーと販売する(29日、千葉市)

ニチレイはコメとみそ、しょうゆに有機品を使った「有機原料で作った焼おにぎり」(429円)を販売する。担当者は「素材の味わいを楽しんでほしい」と語った。森永乳業は有機の小豆と砂糖を使用したイオン限定のアイス「あんことミルク」(213円)を販売する。

競争が激しいビールでは複数メーカーの商品が同じ台に並ぶ(29日、千葉市)

販売会はイオンがプライベートブランド(PB)をメーカーと共同開発する中で、メーカー品でも知られていない環境配慮型の商品があることに着目した。消費者の認知度を上げて購入を促す。イオンの担当者は「消費者がスーパーなどで環境配慮の商品を自然に手に取れるようにしたい」と話した。

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