AIRDOの24年3月期の座席利用率は8割に達した

AIRDO(札幌市)が29日発表した2024年3月期の単独決算は、売上高にあたる営業収入が前の期比24%増の515億円だった。閑散期の冬季も、セール運賃の活用で需要を積極的に取り込んだ。営業利益は33%増の34億円で、従来予想から増益幅が拡大した。

営業収入が500億円を超えたのは初めて。新型コロナウイルスの5類移行後、旅客需要の回復傾向は続き、座席の利用率は80.2%まで高まった。これまで冬季は利用率が低下する傾向にあったが、24年2月は約9割に達するなど、需要の掘り起こしも奏功した。経常利益は36%増の32億円、税引き利益は前の期の繰り延べ税金資産計上の反動で19%減の34億円となった。

25年3月期は営業収入を前期比2%増の525億円、営業利益を40%減の21億円と見込む。需要の回復基調は続く一方で、円安や原油高の長期化によるコスト高のほか、コロナ禍を受けた行政支援の縮小などを念頭に増収減益を計画する。

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