円安を追い風にアジア向けの輸出が増えている

セメント協会(東京・中央)がまとめた4月のセメント国内販売量は、前年同月比1.5%減の276万7054トンだった。20カ月連続で前年を下回った。建設現場の技術者不足による工事の遅れが続いているほか、4月からの時間外労働規制で工事の時間が減ったあおりも受けたという。

販売量の多い関東1区(東京など)や関東2区(北関東など)が落ち込み、全体を押し下げた。北海道は半導体工場向け、中国は県庁所在地の駅前開発向け需要で、販売量が前年同月を上回った。

輸出量は前年同月比30.1%増え、3カ月連続のプラスだった。円安を追い風にアジア向けの販売が拡大した。

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