28日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(374回債、表面利率0.8%)の終値利回りは、前日より0.015%高い1.035%を付けた。2012年4月以来、約12年ぶりの高水準を更新した。日銀が今後、金融政策の正常化を進め、国債の購入額を減額するとの思惑から国債が売られ、金利に上昇圧力がかかった。

 28日の東京株式市場では、長期金利の上昇が重荷となり、日経平均株価(225種)は前日比44円65銭安の3万8855円37銭で取引を終えた。金利上昇が業績に影響しやすい不動産株などに売りが出た。

 大阪取引所10年国債先物の中心限月である6月きりは02銭安の143円50銭。

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