講談社はワニブックスを買収した

講談社は24日、ワニブックス(東京・渋谷)を完全子会社化したと発表した。買収額は非公表。ワニブックスは225万部のベストセラーとなったお笑いコンビ麒麟の田村裕さんの自伝「ホームレス中学生」などを手掛け、料理レシピなどの実用書に強みを持つ。書籍を基にしたリアルイベントにも注力しており、相乗効果を期待する。

ワニブックス側から事業承継の相談が来ていた。同社は1979年設立で、2024年3月期の売上高は23億円の見込み。契約社員などを含む従業員は70人。「あまり有名ではなかったジャンルをヒットにつなげることなどに強みがある」(講談社)。

俳優の菅田将暉さんの「着服史」などの芸能本や日本で55万部超のベストセラーとなった韓国エッセイ「私は私のままで生きることにした」、ノンフィクション「大谷翔平を追いかけて-番記者10年魂のノート-」なども手掛ける。

書籍に関わるリアルイベントは年に200回以上開催しており、こうしたノウハウを講談社でも生かすという。講談社の23年11月期の売上高は前の期比1%増の1720億円、純利益は24%減の114億円。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。