24日開業するタミヤプラモデルファクトリー東京

タミヤ(静岡市)は24日、東京・新橋にミニ四駆などのショールーム「タミヤプラモデルファクトリー東京」を開業する。体験会や工作教室などを開くイベントスペースのほか、カフェスペースを設置。2008年に開業した新橋の旧店舗を移転し、模型ファン以外の初心者など「ライト層」への情報発信を強化する。

入り口付近にはミニ四駆「エアロアバンテ」の唯一の実車版を常設で展示。オフィスビル1階に入居しフロア面積は約483平方メートル。高さ4メートルでジグザグと店内をめぐる全長約100メートルの棚を設置し売り場を広げた。以前は4000〜5000点ほどだった品ぞろえも約6000点と大幅に増やした。

タミヤで人気のミニ四駆「エアロアバンテ」の実車版を常設展示する

田宮信央専務は「タミヤや模型に出会うきっかけとして模型好きを増やす拠点にしたい」と話す。サラリーマンや家族連れの来店を促すためコア層が集まる秋葉原ではなく新橋を選んだ。

模型、ホビー市場は新型コロナウイルス下の巣ごもり需要が落ち着いて以降も堅調に推移する。一方長期的には若年層のものづくり離れへの対応が急がれる。同社は主要顧客である中高年男性以外に子どもや女性へ裾野を広げるため、動物の工作セットやお菓子の模型などの製品開発のほか体験会の実施に取り組む。

タミヤの田宮俊作会長(左)と田宮信央専務(右)(23日、東京・港)

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