日本チェーンストア協会(東京・港)が23日発表した4月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比0.4%増となり、14カ月連続で前年同月を上回った。野菜などの価格上昇が売上高を押し上げた。選別消費の傾向が強まっており、買い上げ点数は前年を下回った。3月末でイオン北海道やいなげやなど8社が協会を退会した影響もあり、前月から伸び率は縮小した。
売上高の7割を占める食料品は1.4%増だった。野菜の店頭価格が上昇している影響で農産品の売上高が伸びたほか、桜の開花が昨年より遅く花見需要が4月にずれ込み、唐揚げや焼き鳥などの総菜の販売も堅調だった。
衣料品は19%減だった。ポロシャツやブラウスなど春物衣料は売れたが、スーツや礼服の販売が伸びなかった。加盟企業の退会の影響も大きかった。
同協会は「割高感のある商品は販売が苦戦する一方、(割安な)プライベートブランド(PB)が伸びている」としたうえで、「実質賃金が上がらないなかで、お出かけにはお金を使うが日常の買い物では我慢するメリハリ消費の傾向が強まっているのでは」と指摘する。
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