SNSによる人材募集策を説明する川崎市医師会・岡野敏明会長(右から2人目、川崎市役所)

川崎市医師会がSNS(交流サイト)を使った看護職の募集を始めた。4月にLINE公式アカウントを設け、友だち登録した人に最新の求人情報を届ける。LINEからつながる医師会サイトでは、医療機関ごとに看護師・看護助手・医療事務などの職種、内科や小児科・皮膚科などの担当科目、具体的な給与額など詳しい情報を確認できる。

川崎市医師会はLINEを使い求人情報を発信する(スマホ画面イメージ)

Instagram(インスタグラム)も使い市内医療機関で働く人のインタビューや勤務の様子なども配信する。求職者は希望に合う医療機関に直接連絡して面談などに進む。医師会サイトには2023年10月から市内医療機関からの求人情報を載せているが、周知が課題だった。

看護職の資格を持ちながらも、結婚や子育てなどの理由で看護から離れた人たちへ重点的に情報提供したいと考えている。対象とする人たちが日常的に利用するSNSの活用により訴求力を高める。

看護職の採用に人材紹介会社を利用すると手数料が発生するが、市医師会は医療機関と求職者を無料でつなぐ。川崎市は人口あたりの看護職員数が全国最少の水準で、看護職の確保、採用が大きな地域課題となっている。

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