AZ-COM丸和はC&Fの質問状に対する回答書を送った

物流会社のAZ-COM丸和ホールディングスは15日、買収提案している同業のC&Fロジホールディングスから届いた質問状に対する回答書を送ったと発表した。買収に伴う顧客離反や財務リスクへの懸念を問う内容に対し、いずれも否定する回答を連ねた。

C&Fは10日、AZ-COM丸和に宛てた質問で、買収による大口顧客の離反リスクを指摘していた。AZ-COM丸和は回答書で「現場のオペレーションを含め、C&Fの現行体制の継続を想定している」と説明。そのうえで「電子商取引(EC)関連物流の協働や共同配送を中心に、毎期5%以上の売上高増加に貢献する」との考えを示した。

買収に伴う借り入れの増加を懸念する質問には「十分に債務の償還が可能であると判断した」と言及した。C&Fが強みとする低温食品向け物流での相乗効果も踏まえ「金融機関の理解も得られており、実質的な財務リスクがあるとは考えていない」と応じた。

AZ-COM丸和は3月、C&Fに買収提案した。5月上旬にはTOB(株式公開買い付け)に乗り出す。かねて買収を持ちかけていたが、C&F側が難色を示してきた経緯がある。

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