国際通りの中心部近くに開業する屋台村(那覇市)

那覇市の国際通り近くに、飲食店街「酔夢芝居舞(すいむしばいまい)クヮラクヮラ―牧志下町屋台村―」が23日開業する。長年空き地だった商店街の裏側に当たるエリアを活用し、17の飲食店が出店する。名古屋など沖縄以外の地場料理や韓国料理を扱う店が加わっており、インバウンド(訪日外国人)の呼び込みも狙う。

不動産業のコンダクト(北九州市)が手掛け、事業費は約4億円。敷地面積は500平方メートルほどで、長屋のように細長い建物に、各店舗がそれぞれ入居する。「クヮラクヮラ」は沖縄の方言で日が照りつける様子を表しており、「夜の街を人々の笑顔で照らし出すような場になってほしい」との意味を込めたという。

「北海道串焼」や「韓国酒場」、名古屋と沖縄のコラボ料理を掲げる店が入るなど、地元料理にこだわらないのが特徴だ。和田克之社長は「3〜4日も滞在すると違うものが食べたくなるし、店舗をハシゴする人も多い。レパートリーがあった方がいい」と話す。国際通りの他の屋台村との違いを打ち出す狙いもある。

壁画やロゴのデザインなどは沖縄県立芸術大学の学生らが担い、屋台村の名称も学生の発案という。通常は廃棄される資材のあまりを活用して建設するなど、持続可能な開発目標(SDGs)も意識した。

同屋台村は国際通り中心部の商店街「平和通り」の裏道にあり、10年以上空き地だった。かつては治安の悪さを懸念する声もあったといい、屋台村の開業でにぎわいづくりにつなげたい考えだ。

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