インテル日本法人執行役員の大野誠氏が6月1日付で社長に昇格する

インテル日本法人は21日、執行役員経営戦略室長の大野誠氏(48)が6月1日付で社長に昇格する人事を発表した。社長交代は約5年半ぶり。社長の鈴木国正氏(63)は代表権のある会長に就任する。大野氏はサプライチェーン(供給網)の再構築や自動車分野などで先端半導体の新規需要開拓を担う。

大野氏は2000年にインテル日本法人入社後、営業や新規事業推進、経営戦略など幅広い分野で要職を務めた。教育部門や供給網の構築を担う公共部門室を設立したほか、直近では半導体の組み立てや搬送を自動化する技術開発や標準化に取り組む「半導体後工程自動化・標準化技術研究組合(SATAS、サタス)」の設立に尽力した。

鈴木氏はソニーグループ出身で、18年にインテル日本法人社長に就任した。インテルの半導体事業の拡大を進めたほか、IT(情報技術)事業の拡大にも貢献した。埼玉県戸田市など複数の自治体や国と連携し、小中学校や教員向けにデジタル教育の普及を支援した。

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