大型連休をにらんだ求人などが高水準だった=共同

リクルートが20日発表した4月のアルバイト・パート募集時平均時給は、三大都市圏(首都圏、東海、関西)で前年同月比43円(3.8%)高い1186円だった。人手不足と賃上げ機運の高まりを受け、2月の伸び率は過去最高の4.4%となった。その後も4%近い上昇率が続く。

求人媒体「タウンワーク」などの掲載情報を集計した。時給の水準は現在の方法で集計を始めた2018年3月以降で3番目の高さだ。新年度に向けた募集が終わり一服感はあるが、大型連休をにらんだ求人など例年を上回る募集が続いた。

職種別ではフード系が42円(3.8%)高の1149円、販売・サービス系が47円(4.2%)高の1154円でそれぞれ最高だった。

企業は安定的に人手を確保するため、時給以外でも工夫を凝らす。飲食などのサービス業でも、仕事を細分化し接客を伴わない「裏方」だけの業務をつくるなど、個々人の希望に沿いやすい採用を進める。

同社ジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子センター長は、一度働いた経験のある人とのつながりを生かし「バイトでもアルムナイ(卒業生)活用の仕組みづくりが大切だ」と強調する。

ディップが同日発表したアルバイト・パートの4月の全国平均時給も前年同月比123円(10.0%)高い1359円だった。同社の調査でも伸び率は2%台だった前年同月を大きく上回っている。エン・ジャパンの全国集計でも平均時給は同96円(8.2%)高の1272円だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。