イチケンが17日発表した2024年3月期の単独決算は、税引き利益が前の期比72%増の29億円だった。主力の商業施設を中心に工事が順調に進んだ。上昇する資材価格の転嫁により利益率も改善した。大阪府内のホテルの売却も寄与した。配当は年110円と前期より10円増やす。
売上高は9%増の963億円、営業利益は54%増の41億円だった。低採算の工事が減った一方、採算の良い工事が増え、完成工事利益率は前の期から0.9ポイント上昇し、6.8%だった。人件費などが販売費・一般管理費を押し上げたが吸収した。
同日、25年3月期の売上高が前期比3%減の930億円、税引き利益が1%減の29億円になる見通しだと発表した。建設工事が好調な一方、前期に不動産を売却した反動で減収・減益を見込む。配当を年115円にする。
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