AZ-COM丸和は17日、買収を目指すC&Fに質問状を送ったと発表した

物流会社のAZ-COM丸和ホールディングスは17日、買収を目指している同業のC&Fロジホールディングスに質問状を送ったと発表した。AZ-COM丸和は2日、C&Fの同意を得ないままTOB(株式公開買い付け)を始めた。複数の対抗提案を受けていると主張するC&Fに対し、買収提案の比較検討を終える時期などを問う内容を盛り込んだ。

C&Fは7日、AZ-COM丸和によるTOBを受け、買収提案に対する意見表明を「留保する」と公表した。法的拘束力のある対抗提案書を4社から受領しており、「提案内容を精査したうえでTOBに対する当社の意見を決定する必要がある」としていた。

AZ-COM丸和は17日の質問状で「対抗提案の実現可能性やTOBの開始時期などについて、様々な臆測を生じさせている」「検討プロセスの公正性と透明性に疑念を生じさせている」などと言及。そのうえで「どのようなプロセスで当社の提案と対抗提案を比較検討しており、いつまでに検討を終了させる予定なのか」と尋ねた。

AZ-COM丸和は2日、1株3000円でC&FへのTOBを始めた。TOB期間は6月17日までとし、649億円を投じて完全子会社化を目指している。AZ-COM丸和は2022年秋から買収提案を持ちかけていたが、C&F側が難色を示してきた経緯がある。

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