福岡地所は16日、運営する福岡市西区の商業施設「マリノアシティ福岡」について8月18日に閉館すると発表した。閉館後は、三井不動産と共同で新しい商業施設へと建て替える計画。老朽化に加え、市内で新たな商業施設が開業したことから低下していた集客力の回復をはかる。
マリノアシティは、2000年に九州初の本格的アウトレットモールとして開業した。敷地面積が8万5200平方メートルで、店舗などの施設の延べ床面積は8万1400平方メートル。博多湾に面しており、市内中心部から車で15分から20分ほどの距離に位置する。04年と07年に増築し、現在は物販や飲食など約160ほどの店舗が入居している。
近年は、市内に新たな商業施設が次々に完成。18年に三菱地所の「MARK IS 福岡ももち」(同市中央区)、22年に三井不動産の「ららぽーと福岡」(同市博多区)がそれぞれ開業したことにより、マリノアシティの集客力が落ち込んでいた。
三井不動産は「ららぽーと」に加え、商業施設の「三井アウトレットパーク」も全国で展開している。マリノアシティの跡地に三井アウトレットパークが開業すれば、九州初進出となる。福岡地所はお互いにノウハウを持ち寄り、競争力のある商業施設を開発する考えだ。
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