業務用プリンターメーカーのローランドディージー(DG)は16日、TOB(株式公開買い付け)を通じたMBO(経営陣が参加する買収)が成立したと発表した。臨時株主総会などの手続きを経て、上場廃止となる見込みだ。非公開化で意思決定のスピードを速め、低溶剤プリンターに依存する事業構造の改革を急ぐ。
15日までの買い付け期間中に発行済み株式総数のうち75%の応募があった。2月にMBOを発表した際の買い付け価格は1株5035円だったが、3月にブラザー工業が5200円での買収方針を表明。対抗して5370円に引き上げた結果、取得総額はおよそ660億円と当初想定に比べて約40億円増えた。
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