テレビ向け大型液晶パネル生産からの撤退を表明したシャープの株価は、15日の東京株式市場では売りが広がり、取引時間中に年初来安値の771円を付けた。市場からは中期経営方針に関し、改革の先行きを見極めたいとの声が出た。
14日にオンラインで開かれた記者会見で呉柏勲社長兼最高経営責任者(CEO)は、大型液晶パネルを製造する堺ディスプレイプロダクトについて、9月末までに完全に生産を停止すると発表。中小型液晶事業は他社との協業などを進め、生産を縮小すると表明した。
SMBC日興証券はリポートで、具体的な協業や譲渡などのスキームが示されていないと指摘。依然として課題は大きいとした。
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