JR東海は14日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を進めている岐阜県瑞浪市で、井戸などの水位低下を確認したと明らかにした。工事が原因とみられるという。同社は13日に地元住民らに状況を説明し、補償案などを示した。工事は休止せず、慎重に掘削を進める方針だ。
場所は市北部の大湫(おおくて)町にある個人宅の井戸やため池など計14カ所。JR東海によると、2023年12月と24年2月中旬に同町内の工事中のトンネルから湧水が発生したという。同社が大湫町内に設けている観測点で2月下旬以降、水位の低下を確認した。一部では使えなくなっている水源もある。
JR東海は応急措置として、影響を受けた家庭には上水道を使えるよう仮設の水道管をつなぐ。工事費用や水道代の増加分は同社が負担する。
使えなくなった水源については、代替する井戸の新設や給水槽の増設で対応する方向で検討する。土地の所有者と協議し、現地確認などを進める。JR東海は住民に対し、農業への影響が出ないよう追加で水位の観測点を設ける方針も示した。
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