上場地方銀行73社・グループの2024年3月期連結決算が14日、出そろった。連結純利益の合計は前期比3.3%増の約9739億円で、7割に当たる51社・グループが増益となった。コロナ禍からの経済活動の再開に伴う資金需要の高まりを受け、貸出金の増加で利息収入が拡大。株高を背景に株式売却益の増加も寄与した。

ただ、物価高や人手不足による中小企業の経営悪化懸念から、倒産などに備える与信関係費用は傘下銀行計91行の5割超で拡大した。内外金利の上昇に伴う債券の運用損失計上も業績を圧迫し、増益幅は限られた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。