警備大手のセコムと綜合警備保障(ALSOK)が14日までに発表した2024年3月期の連結決算は、純利益がいずれも前の期比で増益となった。「闇バイト」での強盗が相次ぐなど安全への意識が高まり、主力の機械警備や常駐警備の契約件数が増えた。セコムは純利益が過去最高となった。
セコムの24年3月期の連結決算は売上高が前の期比5%増の1兆1547億円だった。利益率の高い機械警備が好調だったほか防犯カメラなどの安全商品の販売が伸び、純利益は前の期比6%増の1019億円だった。
ALSOKが14日発表した24年3月期の連結決算は売上高が6%増の5214億円、純利益が14%増の273億円だった。設備の故障に警備員が対応する法人向けの新サービスなども好調に推移している。
25年3月期は堅調な警備需要を受け2社とも増収となる一方、賃上げなどで人件費が増加する。24年春に警備員では8〜10%の賃上げを実施したセコムの純利益は前期比15%減の870億円を見込む。ALSOKも売上高は5%増の5500億円を見込むが、純利益は276億円と1%の増加にとどまる見込みだ。
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