三菱マテリアルはタングステンを主原料とする超硬工具を手掛けている

三菱マテリアルは14日、ドイツのタングステン素材メーカー、エイチ・シー・スタルク・ホールディングの全株式を取得すると発表した。取得額は非開示。同社は欧米や中国にタングステンの製造・販売拠点を持つ。三菱マテリアルは今回の買収で、タングステン素材の世界最大級のメーカーになる。

三菱マテリアルはエイチ・シー社の全株式を、ベトナムでタングステンの精錬を手掛けるマサン・ハイテック・マテリアルズ・コーポレーション(MHT)から取得することでMHTと基本合意を結んだ。2025年3月期中の取得を予定している。

タングステンは硬度が高く自動車のエンジンや航空機の部品加工の「超硬工具」に使われている。三菱マテリアルは買収によりタングステン粉などの製造拠点を世界で持つことになる。国内でタングステンの素材を製造する完全子会社の日本新金属(大阪府豊中市)と研究開発などでの相乗効果を見込む。

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