日銀が発表した先月の企業物価指数の速報値は2020年の平均を100とした水準で121.2となり、前の年の同じ月と比べて0.9%上昇しました。

伸び率は前の月と比べて横ばいでした。

調査対象となった515品目のうち、395品目で上昇し、99品目で下落しました。

内訳を見ると、中東情勢の緊迫化や堅調なアメリカ経済を背景に原油価格が上昇し、「石油・石炭製品」が値上がりしたほか、中国経済の回復期待から銅や金といった「非鉄金属」も上昇しました。

一方、企業物価指数に与える影響が大きい「飲食料品」は物流費や人件費を価格に転嫁する動きが出ているものの、伸び率は前の月より縮小しました。

歴史的な円安局面が続く中、今後、企業の仕入れや販売の価格に与える影響が注目されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。