国債は価格が下がると、金利が上昇するという関係にあります。

14日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが午前の取り引きで一時、0.960%まで上昇しました。

去年11月以来、およそ6か月ぶりの水準です。

日銀が、13日、国債の買い入れについて、前回よりも減額すると発表したことを受けて、長期金利の上昇傾向が続いています。

ただ、外国為替市場では、13日にアメリカで発表された経済指標の結果から、日米の金利差が改めて意識され、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=156円台半ばまで値下がりしています。

市場関係者は「日銀の国債買い入れの減額について、市場では、円安に対応するとともに、金融政策の正常化を早めるための地ならしではないかという見方が強まっていて、今後の日銀の動きに関心が集まっている」と話しています。

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