順天堂大とシーユーシーは医療ツーリズムの需要分析や受け入れ体制の整備で連携する(13日、東京都文京区)

医療機関の経営支援などを手掛けるシーユーシーと順天堂大学は13日、訪日外国人客に高度な医療を提供する「医療ツーリズム」の研究で連携すると発表した。順天堂大学内に共同研究講座を設置し、医療ツーリズムの需要分析やスムーズな受け入れ体制の整備につなげる。

順天堂大学は学内で英語や中国語などに対応した外国人に対する医療の受け入れ体制を整えており、訪日客を中心に様々な医療サービスを提供している。近年、中国や米国、ベトナムといった外国籍の患者は増加傾向にあるという。

シーユーシーはベトナムやインドネシアで病院やクリニックの経営を支援しており、現地の患者との接点を持つ。日本で治療を受けたいという患者を順天堂大に紹介するほか、現地での需要を調査する。

日本の医療は、最先端の医療技術や患者負担の少ない治療法を求める海外需要が高いという。シーユーシーの田邉隆通・取締役最高執行責任者(COO)は「順天堂大と連携することでより多くの海外の人に日本の良さを実感してもらいたい。日本の医療のブランド力向上にもつなげたい」と話した。

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