JR九州が、鉄道運賃の引き上げを2024年度内に国土交通省に申請する見通しであることが12日分かった。同社の値上げは消費税増税時を除けば1996年以来となる。新型コロナウイルス禍前の利用客数に回復しない現状を踏まえ、鉄路維持に向けた人件費や設備投資、災害復旧の原資を確保するのが狙い。  既に社内部署で値上げ幅や適用対象を検討している。JR九州の23年度の輸送人員は前年度比で7・5%増えた一方、コロナ前の18年度より5・8%少ない。  古宮洋二社長は「在宅勤務などの社会様式が定着した。いかに鉄道を運営していくかを中長期で考えなければならない」と話した。


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