自動車用クラッチ大手のエフ・シー・シーが10日発表した2024年3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前の期比28%増の122億円だった。インドやインドネシアで二輪車向け、米国で四輪車向けに販売が増え、為替が円安に振れたことも奏功した。売上高にあたる売上収益は10%増の2402億円と過去最高だった。

25年3月期は売上収益が微減の2380億円、純利益が微増の124億円を見込む。減収は前期の為替影響の反動によるもので、米国の四輪向けなど販売を伸ばしてEV(電気自動車)関連製品などの開発コストを吸収、増益を確保する。

24年3月期の年間配当金を74円(前の期は56円)に増やす。

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