欧州ステランティスの日本法人は10日、傘下ブランド「ジープ」で多目的スポーツ車(SUV)「ラングラー」の新型モデルを発売したと発表した。改良は6年ぶり。アンテナをフロントガラスに内蔵して走行性を高めた。新たに799万円の低価格モデルも投入して若者世代にも売り込む。
正面の7つの縦穴が開いたラングラーならではの「セブンスロットグリル」など伝統的なデザインを受け継ぎながら、タイヤホイールのデザインなどを変更した。
従来は車体前方にあったアンテナをフロントガラスに内蔵して、オフロードで小枝などに引っかかるのを防ぐ。事故時に車室の横側から乗員を守る「サイドカーテンエアバッグ」を初めて全グレードに搭載して安全性を高めた。
車内には12.3インチのディスプレーを搭載した。スマホ向けアプリをディスプレー上で操作できる米アップルの「カープレイ」や同グーグルの「アンドロイドオート」が使用できる。カープレイはワイヤレスでの接続を可能とした。
今回のモデルチェンジから最も安い価格帯「アンリミテッドスポーツ」(799万円)を設けた。従来からあるモデルも値引きし、「同サハラ」は31万円安い839万円、「同ルビコン」は16万円安い889万円とした。ブランドマネージャーの新海宏樹氏は「若者でもラングラーに乗る人が増えている。若者が集まる場所でのイベントも開催し、20〜60代の幅広い層に発信していく」とした。
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