日本製鉄の森高弘副会長は9日の決算会見で、米鉄鋼大手USスチールの買収完了時期を当初予定の9月から12月に延期したことについて、「できるだけ早いタイミングで完了するというスタンスは変わっていない」と述べ、引き続き全米鉄鋼労組(USW)や当局と交渉する考えを示した。延期の理由については、当局の審査による実務的なものだと説明した。
今井正社長は「計画の狙いを正しく評価してもらえるよう手を尽くしている」と述べ、幅広い関係者と対話を続ける意向を示した。
日鉄はまた、買収完了後をにらみ、6月をめどに劣後債などの発行で総額2000億円程度の資金調達を実施する方針を明らかにした。
決算発表会見で発言する日本製鉄の森高弘副会長=9日午後、東京都千代田区
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