会見する松風の高見社長(9日、京都市)

歯科材料製造の松風が9日発表した2024年3月期の連結決算は純利益が前の期比17%増の36億円になった。中国や欧州で歯科材料の販売が伸び、純利益は4期連続で最高となった。同日記者会見した高見哲夫社長は「中国経済の減速が指摘されているが、歯科治療は景気の影響を受けにくい」と説明した。

売上高は11%増の350億円、営業利益は23%増の47億円だった。日本国内ではCAD/CAM(コンピューターによる設計・製造)方式の歯のかぶせものの材料などが伸びた。

25年3月期の連結純利益は前期比5%増の38億円、売上高は8%増の377億円になる見通し。インドや中国など新興国での販売増を見込む。

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