春のゴールデンウィーク(GW)中(4月27日~5月6日)に松本城(長野県松本市)を訪れた外国人観光客数は昨年に比べて1・5倍にのぼり、過去最多だった。松本城のSNSに外国語のハッシュタグをつけるなどしてPRしたことなどが功を奏したと松本市はみている。

 市が8日の定例会見で発表した。市によると、今年のGWに松本城を訪れた外国人観光客数は1日あたりで411人(欧米系251人、アジア系160人)。昨年の273人から大幅に増えた。外国人向けのパンフレットの配布数から算出したという。

 松本城の観光客数に占める外国人の割合は、昨年の6・2%に対して今年は9・2%に上昇した。外国人からは「山が一緒に見える景色が素晴らしい」「堀に映る城の姿が美しい」「東京から一番近い国宝の城で、平城で駅から行きやすい」などの声が寄せられたという。

 一方、松本城全体の観光客数だと、今年は1日あたり4455人で、昨年の4427人とほぼ同じだった。2018年が5340人、改元で10連休になった19年が7399人だったのと比べると、コロナ禍前の人数にはまだ戻っていない。(小山裕一)

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