大阪市内のビルに浮かび上がった、万博をPRする「EXPO 2025」の文字。13日で開幕1年前となる=12日夕

 2025年大阪・関西万博は13日、開幕まで1年となった。会場工事は徐々に進むが、開催費用の上振れや海外パビリオンの建設遅れなど課題が山積。万博への期待や関心は高まらず、前売りチケットの売れ行きは目標の6%と低調だ。日本国際博覧会協会(万博協会)は午後に1年前イベントを開催。機運醸成に向け情報発信を増やし、巻き返しを図る。万博は大阪市の人工島・夢洲で来年4月13日~10月13日に開かれる。

 前売りチケットは昨年11月末、開幕500日前に合わせて販売を始めた。万博協会はより早い時期の販売も検討していたが、盛り上がりに欠ける中で「売れ行きが伸びずに批判されるだけだ」(万博協会関係者)と先送りした。結果的には、発売直前の10月に会場整備費が当初比1.9倍に、12月に運営費が1.4倍に上振れし、イメージダウンに拍車がかかった。

 万博協会によるとチケットの総販売目標2300万枚に対し、4月10日時点の販売枚数は130万枚。企業購入分700万枚はめどが付いたとしている。

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