伊藤環境相「もっと長く皆さんがお話できる場を」
伊藤環境大臣は続けて、「環境省全体の責任でありまた環境大臣の責任だと思って深く反省している。3分という時間は十分ではなく、もっと長く皆さんがお話できる場を作るべきだと考えている」と述べました。
団体側「患者や患者団体を極めて愚弄」
伊藤環境大臣の謝罪のあと、団体側の1人は「患者や患者団体を極めて愚弄し、非常に乱暴なやりかたで運用されたことについて、私は環境省の歴史に消しがたい汚点を残したのではないかと思う。私自身はこの件について大臣自身がどう考えているのか、原因は何だと考えているのか明らかにされないと話は前に進まないと思う。患者にとっては1日1日が懸命な毎日が続いている。それを踏まえて大臣がどう考えているのか、まずは聞かせていただきたい」と話しました。
マイクが切られた当事者「声を聞く場 再度設けて」
伊藤環境大臣の謝罪を受け「水俣病被害市民の会」の代表で1日の懇談の場でマイクが切られた当事者の山下善寛さんは「被害者の声を聞く場を再度設けてもらいたいということで要望書をきのう送っていますが、伊藤環境大臣のほうにはまだ着いてないと思いますので持ってきているのでお渡ししたい。これにはいろいろなことが書いてあり、これからの発言に対処してほしいと思う」と述べ、要望書を大臣に手渡しました。
団体側「3分でスイッチ切る とてつもない怒り 最低10分は」
別の団体メンバーは「3分たったらすぐにスイッチを切るとはとてつもない怒りがこみ上げてきた。私たちは高齢者で、うまくまとめてしゃべろうとしても早くまとめられない。被害者があまりにもひどい仕打ちを受けて残念でならない。来年からは最低10分は話を聞いてほしい。3分では水俣病のことは何もわからない」と訴えました。
団体側「水俣病被害者のことを考えているのか」
伊藤環境大臣の謝罪を受け、団体側からは「本当に水俣病被害者のことを考えているのか。考えていればあのようなことはしないはずだ」という声が上がりました。
伊藤環境相「省全体でしっかり調整進める」
伊藤環境大臣は続けて「今回のことで、環境省全体でしっかりと調整を進めていきます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
伊藤環境相「大変申し訳ない 心からおわび」
熊本県水俣市で開かれた水俣病犠牲者の追悼慰霊式のあとの患者団体などとの懇談の場で団体のメンバーの発言の途中で環境省の職員がマイクの音を切ったことを受けて水俣市の会場を訪れた伊藤環境大臣は冒頭、参加者1人1人に頭を下げて回りました。
そして伊藤環境大臣は「大変申し訳ないことがありました。心からおわび申し上げたいと思います」と謝罪しました。
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