昨年12月に福岡市であった福岡国際マラソンの大会運営車両で男性選手をはねたとして、福岡県警東署は8日、福岡市中央区のタクシー運転手の男性(57)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで書類送検し、発表した。
署の発表などによると、運転手は昨年12月3日午後2時ごろ、福岡市東区のレース折り返し地点(スタートから31・6キロ)で、大会運営の監察車としてタクシーを運転し、公務員の男性選手(35)=大阪市福島区=をはね、右ひじ骨折など約3カ月のけがを負わせた疑いがある。運転手は容疑を認めているという。
大会事務局によると、車両は選手の違反行為などがないかチェックする監察車。折り返し地点で一時停止し、選手集団が通り過ぎるのを待って発進したが、その際に選手を見落としたとみられる。
はねられた選手は転倒し、右ひじの骨が折れる全治約3カ月のけがをしたが、立ち上がって残り約10キロを完走し、ゴールした。
大会事務局は事故発生後、「弁解の余地はなく、競技者に対し大変申し訳ない」とのコメントを出していた。(山本達洋、鳥尾祐太)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。