羽越線脱線事故の追悼式典で、黙とうするJR東日本の喜勢陽一社長(右端)ら=25日午前、山形県庄内町
2005年に山形県庄内町でJR羽越線の特急列車が脱線し、乗客5人が死亡、33人が重軽傷を負った事故から19年となる25日、遺族やJR東日本関係者による追悼式典が、現場近くの慰霊施設で開かれた。遺族の一人は式典前の取材に「人命第一の意識を継承してほしい」と訴えた。 追悼式では、JR東の喜勢陽一社長らが献花台に花を手向けた。喜勢氏は式後の取材に「改めて心からおわび申し上げる。事故を決して風化させないよう、しっかり受け継ぐ」と話した。 事故は05年12月25日夜、秋田発新潟行き特急いなほ14号(6両編成)が突風を受け脱線。横転した1、3両目は、線路脇の小屋に突っ込んだ。 JR東は17年、突風を予測するドップラーレーダーを用い、危険が予想される場合に列車を止める運転規制システムを導入した。20年からは突風の探知に人工知能(AI)を活用している。 事故で亡くなった秋田県の会社員畠山学さん=当時(42)=の母一江さん(85)は今月19日、共同通信の取材に応じた。「若い社員にも人命第一の意識を継承してほしい」とJR側に求めた。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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