核燃料サイクル 国側“政策推進の方針” 青森知事は一定の評価

国は使用済み核燃料からプルトニウムなどを取り出し、再び原発の燃料として利用する核燃料サイクル政策を掲げていますが、中核的な施設で青森県に建設中の再処理工場は完成延期を繰り返しています。

24日に開かれた協議会には林官房長官や武藤経済産業大臣などが出席し、この中で青森県の宮下知事は、再処理工場の完成に向けた取り組みや、ことし県内の中間貯蔵施設に搬入が始まった使用済み核燃料の搬出先などについて、国側の考えを問いただしたということです。

これに対し、林官房長官は、核燃料サイクルの推進は一貫した国の基本的方針だとしたうえで、再処理工場の完成に官民一体で取り組むとともに、中間貯蔵施設の使用済み核燃料は完成後の再処理工場に搬出する方針を示したということです。

協議会のあと、宮下知事は「核燃料サイクル政策が今の政権でもエネルギー戦略の中核に位置づけられていることを確認することができた」と述べ、国の回答に一定の評価を示しました。