「国際卓越研究大学」は、国が設立した10兆円規模の基金「大学ファンド」の運用益を活用し、世界トップレベルの研究水準を目指して重点的に支援する大学で、初回の公募では、申請した10校の中から東北大学が候補に選ばれ、先月、最初の認定校に決まっています。

今後、最終的に数校程度が選ばれる見通しで、阿部文部科学大臣は閣議後の記者会見で、2回目の公募を24日から開始すると発表しました。

2回目の公募に向けては、前回申請した東京大学や、東京科学大学などが申請する方向で検討しています。

文部科学省によりますと、申請にあたっては、▽研究力向上に向けた目標や▽国からの支援終了後も持続的な運用益を生み出す大学独自の基金を設けることなど、長期的な計画案が求められるということです。

公募の締め切りは、来年の5月16日で、文部科学省は各大学からのヒアリングや現地視察などを経て、冬ごろまでには候補を選び、来年度中には新たな認定校を決めることにしています。

また、24日は最初の認定校となった東北大学の具体的な計画案が認可され、初年度分としておよそ154億円が助成される予定です。

阿部文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で「国際卓越研究大学が目指すのは、世界のトップクラスの研究者が集まり、存分に研究できる環境を提供することだ。各大学が世界最高水準の研究大学を実現するという強い意志に基づき、明確なビジョンを持った意欲的な提案をしてもらうよう期待している」と述べました。

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