滋賀医大生らが2022年、女子大学生に集団で性的暴行をして動画を撮影したとして強制性交罪に問われた事件の控訴審判決で、大阪高裁は22日までに、27歳の男を懲役5年、29歳の男を懲役2年6月とした一審・大津地裁判決を破棄し、いずれも無罪を言い渡した。同級生だった男は一審、二審とも実刑判決を言い渡され、確定している。

飯島健太郎裁判長は判決理由で、女性の証言を根拠に「女性は処罰を求めるよりも、動画の拡散を防止するため警察に捜査してもらう必要があった」と認定し、虚偽の説明をする動機があったと指摘。その上で「女性に同意があった疑いを払拭できない」と判断し、暴行や脅迫に当たる行為も認められないとした。

2人は同級生だった男(27)=同罪で懲役5年6月確定=と共謀し、22年3月、女子大学生を脅迫しながら代わる代わる性的暴行を加え、スマートフォンで撮影したとして起訴された。〔共同〕

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