「電子処方箋」は、マイナ保険証を活用して複数の医療機関や薬局がオンラインで薬の情報を共有できる仕組みです。

厚生労働省は、この電子処方箋を発行している医療機関や薬局で、医師が処方したものとは違う薬が画面に表示されるトラブルが、少なくとも7件発生したことを明らかにし、現在この仕組みを導入している8000の医療機関を一斉点検するため、電子処方箋の発行を一時停止しています。

この仕組みでは、医療機関や発注を受けた業者が処方された薬の用量や用法を数字などにコード化し、薬局はそれに基づいて、薬を出しますが、厚生労働省によりますと、今回のトラブルは、コード化する時点で、設定を間違えていたということです。

これについて、福岡厚生労働大臣は20日の閣議後会見で、「今回の事案は健康被害が発生しうる大変重要なものと受け止めている」とする見解を示しました。

そのうえで、「国民の皆様に必要な医薬品を確実にお届けすることができるよう万全を期していきたい」と述べ再発防止を徹底する考えを示しました。

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