目次

  • 移動先に“選ばれた”のは?

  • 北陸新幹線 延伸の効果は?

移動先に“選ばれた”のは?

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたデータを使い、ことしと去年の大型連休期間に都道府県をまたいで移動した人の数を比較し、分析しました。

東京都内に住む人が移動した先を道府県ごとに集計すると、近場への移動が増加していました。

▽千葉県が2.0%、
▽埼玉県が1.1%、
▽神奈川県が0.8%、
▽茨城県が0.1%の増加です。

一方、遠方の地域はほぼ全域で減少し、唯一、増加したのが、福井県でした。

千葉県と同じく2.0%の増加です。

北陸新幹線 延伸の効果は?

背景とみられるのが、ことし3月に福井県まで延伸した北陸新幹線です。

主な駅周辺の人の数についても分析しました。

すると、新たに開業した▽福井駅は去年よりも23.2%の大幅な増加となりました。

福井県内では各地でにぎわいが見られ、このうち福井県勝山市にある「恐竜博物館」では1200台収容できる駐車場が満車になり、国道から博物館に向かう道路では渋滞も発生。

入館には事前予約が必要ですが、大型連休中は最終日の今月6日を除きいっぱいだったということです。

このほか、
▽富山駅が7.4%、
▽終点の福井県の敦賀駅も4.4%の増加です。

一方、東京寄りの主な駅は減少となりました。

▽新潟県の上越妙高駅は11.9%の減少、
▽長野県の軽井沢駅は7.2%の減少などとなりました。

また、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県では、金沢駅で4.9%の減少でした。

福井を訪れた人はどこから?

ことしの大型連休、北陸新幹線の延伸により各地でにぎわった福井県。

県内を訪れた人はどこから来ていたのか、地方ごとに去年と比較しました。

増えていたのは
▽北陸を含む中部からで8.9%の増加、
▽また、新幹線でつながった関東からも2.4%の増加でした。

一方、ほかの地方からは減少しました。
▽北海道・東北からは6.5%、
▽中国・四国からは5.0%、
▽近畿からは2.0%
▽九州・沖縄からは0.7%の減少でした。

データの詳細
データ提供:モバイル空間統計(ドコモ・インサイトマーケティング)
対象:15歳~89歳。訪日外国人旅行者は含まず。
期間:
▽2024年4月27日~5月6日
▽2023年4月29日~5月7日いずれも期間中の午後3時台の平均値を比較。
※北陸新幹線の駅周辺のデータは、駅を含めた1キロメートル四方の人数を推計し分析。
※移動した人の数については、新幹線の駅や空港など別の地域への移動を目的とする人の数も含みます。

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