安曇野市にある小林健男さんの木工所では、ことし10月から始めた臼を作る作業が、いま最盛期を迎えています。
臼には、3年ほど自然乾燥させた樹齢100年から150年の水に強く寒風に耐えた長野県産のケヤキが使われます。
作業は、はじめに直径50センチほどある丸太をチェーンソーを使って粗く彫ったあと、「ちょうな」と呼ばれる道具で深さ20センチほどまで掘り下げて形を整えていきます。
そして、最後に「かんな」を使って表面をなめらかにし、臼の形に仕上げていきます。
この木工所では、2升から5升のもち米をつける臼を、1つ10万円から15万円で販売しているということです。
小林さんは「一つ一つ臼は違うので、気を使いながら、臼のよさを最大限生かせるよう製作に励んでいます。大事にしてもらえれば100年以上もつ物なので、家族同様、大切にしてもらい、ついたおいしい餅を食べて正月を迎えてほしいと思います」と話していました。
小林さんの木工所では、1月いっぱい臼を作り、全国に向けて出荷するということです。
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