原子力規制委員会は16日、中部電力浜岡原発(静岡県)で敷地内の断層の現地調査を始めた。再稼働に向けた審査の一環で17日まで実施する。担当の山岡耕春委員は「中部電には(今後の審査で)断層が活断層かどうか、分かりやすく論理的に説明してもらいたい」と述べた。  浜岡原発の断層を巡る審査では「H断層系」と呼ばれる、敷地内に9本ある断層の活動性が焦点。規制委はH断層の形状や岩石の堆積状況のほか、敷地から北に約1キロにある断層の上部で見つかった火山灰層を調べた。中部電は断層の活動性を否定している。   中部電は2014年に浜岡4号機、15年に3号機の審査を申請。海抜22メートルの防潮堤を建設したが、審査で想定する津波が25・2メートルとなったため、今年11月に防潮堤を28メートルにかさ上げする方針を表明した。

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