奈良県が来年10月に開くKポップコンサートなどの韓国との交流イベントを巡り、事業費約2億5千万円を盛り込んだ2024年度補正予算が16日、県議会で可決、成立した。自民党系会派の一部議員が費用対効果を問題視し、事業費を削除する修正案を提出したが、否決された。
イベントは、韓国・忠清南道と結ぶ友好提携が26年に15周年を迎えることなどを記念して開催。来年10月18日に奈良公園(奈良市)で開く予定で、9千人程度の観客が訪れると見込む。
修正案を提出した若林かずみ議員は16日の本会議で「たった1日の一過性のイベントに終わる可能性が高い」と指摘。費用対効果を理由に多くの事業を執行停止してきた山下真知事に対し「自己矛盾だ」と批判した。
山下知事は予算成立後の記者会見で「日韓関係の改善やイベントの経済効果が期待できる」と説明。一方、観覧料を無料にするとしてきたが「経費削減にも最大限努める」と強調し、有料化も視野に検討するとした。
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