北九州市小倉南区のマクドナルド322徳力店で14日、中学生の男女2人が男に刺され死傷した事件で、腰を刺され入院中の男子生徒(15)の傷が、致命傷になりかねない深いものだったことが16日、捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は、逃走した男が、男子生徒に対しても強い殺意を持っていたとみて詳しい状況を調べるとともに、行方を捜査している。
県警によると、腹を刺されて亡くなった同区の3年生、中島咲彩さん(15)が、男と面識があったかどうかは不明だが、中島さんの周辺で、事件につながるようなトラブルは確認されていない。
中島さんと男子生徒は同級生で、2人で来店した。塾帰りだったとみられる。男子生徒の命に別条はなく、県警の聞き取りに「全く知らない人に刺された」と説明している。
男は14日午後8時25分ごろ店を訪れ、レジの列の最後尾付近に並んでいた2人にまっすぐ接近。無言のまま1回ずつ刺して店を出た。店内にいたのは30秒足らずだった。国道322号を徒歩で北に逃げたとみられる。〔共同〕
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