厚生労働省はふだんから体を動かしている人ほど心臓をはじめとした循環器系の病気などにかかりにくいとして、「体の活動量」の目標値を定めています。

具体的には
▽20歳から64歳の人の場合、歩行程度の活動を1日60分以上と、汗をかく程度の運動を週に60分以上
▽65歳以上の高齢者は歩行程度の活動を1日40分以上と、軽めの運動を週に3日以上行うことを勧めています。

これについてスポーツの振興などを行う財団法人が、去年秋、首都圏などのおよそ200人を対象に、どこまで達成しているのか調査しました。

毎日の活動量を測定できる装置を身につけてもらい調べたところ、国の目標値に達成していたのは、全体の49.5%でした。

このうち20歳から64歳までの人は、45.6%で、男性は47.9%、女性は43.6%でした。

一方、65歳以上の高齢者は61.7%と比較的高く、男性が66.7%、女性は52.9%と、男女の差も見られました。

調査を行った笹川スポーツ財団・研究調査グループの松下由季さんは「高齢者のほうが運動の時間を作りやすく達成率が高くなっていると見られ、仕事で忙しい人も、移動の時に歩く時間を増やすなど日頃できることから取り組んでほしい」と話しています。

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