能登半島地震と9月の豪雨で二重被災し、11月に本格的に営業再開した石川県輪島市町野町の「もとやスーパー」で14日、太鼓の演奏が披露された。豪雨で浸水し、レジなどの設備は押し流されたが、太鼓は奇跡的に無事に見つかっていた。迫力あるパフォーマンスに、住民は笑顔で大きな拍手を送った。

 企画したスーパーの社長本谷一知さん(47)によると、能登地方の伝統行事「キリコ祭り」で使われる太鼓で、スーパー内に保管していた。豪雨で約2メートル浸水し、設備が流される中、商品を入れる冷蔵ケースに偶然覆われて無事だった。

 「伝統を継いでいく役目を感じた」と話す本谷さんも演奏に加わった。

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