日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞授賞式に合わせ、ノルウェーの首都オスロを訪れていた「高校生平和大使」の4人が帰国し、14日に東京都内で記者会見した。「若い世代の責任は大きい」「核廃絶へ声を上げていかないといけない」と述べ、誓いを新たにした。
長崎県立長崎西高2年大原悠佳さん(17)は、被爆者の高齢化に触れ「思いを継いでいくのは次の世代。長崎に住んでいて、近くにたくさんの被爆者がいる。交流を通じて声を残す活動ができたらと思っている」と決意を語った。
熊本市の私立九州学院高2年島津陽奈さん(16)は、現地での出前授業の様子を紹介し「オスロの高校生とコミュニケーションを深め、核廃絶へ声を上げないといけないことを分かち合うことができた」と話した。
4人は滞在中、授賞式に出席し、被団協代表委員の田中熙巳さん(92)の演説を聴いたほか、現地の高校で「出前授業」も実施。被爆した家族の話や折り鶴を作るワークショップを通じて、核兵器廃絶を一緒に議論した。13日に帰国した。
平和大使は全国から毎年20〜30人程度選ばれ、任期は約1年間。核廃絶を求める署名を集め、国連機関に提出している。2018年以降、平和賞候補になっている。〔共同〕
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