チラシを配る警視庁成城署の須山浩道署長(中央)=14日午前、東京都世田谷区成城

 2000年12月、東京都世田谷区の住宅で会社員宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件が未解決のまま発生から24年となるのを前に、捜査本部の置かれる警視庁成城署は14日、現場近くの小田急線成城学園前駅で事件に関するチラシを配り、情報提供を呼びかけた。  駅前には、犯人が着ていたとみられる服装を再現したマネキンも設置。チラシは約4200枚を準備し、成城署員らが通行人に声をかけた。須山浩道署長は「被害者の無念を晴らし、社会の不安を取り除くためにも、犯人を必ず検挙するという強い信念で捜査を続けていく」と話した。  未解決事件の被害者遺族らでつくる「宙の会」のメンバーなど約70人も世田谷区内で集会を開き、DNAから顔を予測する米国の捜査手法について議論。体調が優れず不参加となった、みきおさんの母節子さん(93)は「新たな技術は私たちにとって希望の光です。日本でも導入され、多くの事件の解決につながることを強く望んでいます」とのコメントを寄せた。  事件は00年12月31日に発覚した。

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