1歳未満から保育施設に通う子は、3歳まで通ったことのない子に比べて3歳時点での発達遅れの割合が少なかったとの研究結果を、東北大などのチームが14日までに英科学誌に発表した。日本では共働き世帯が増える一方、3歳まで母親が家庭で育てないと成長に悪影響があるとする「3歳児神話」が根強い。チームは「発達に悪影響はないので安心して預けてほしい」としている。  環境省の「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータから約4万人分を解析。「コミュニケーション」、全身を使う「粗大運動」、細かい作業の「微細運動」、「問題解決能力」、着替えや食事、順番待ちができるなど「個人社会スキル」の5分野で遅れを見つけ出す検査を実施し、半年ごとに発達状況を比べた。  その結果、生後6カ月では点数が一定値を下回り発達遅れが示唆される割合に差はなかったが、3歳時点では保育施設に通う子の方が、5分野全てで発達遅れとされる割合が少なかった。  特に差が大きかったのは、コミュニケーションと個人社会スキルだった。

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